今日ロックオンしたのは、市川三郷町出身の 和太鼓奏者 前島 空さんでした。 小学1年生で出会った和太鼓の「音」。 それから18年、和太鼓と共に生き、 打ち込んできました。
和太鼓奏者 前田タクヤ氏を師事し、 笛吹高校すいれき太鼓部でも全国大会へ 出場した前島さんは、 卒業後、世界で演奏活動を展開する 和太鼓集団『鼓童』の門を叩きます。 研修生になるにもオーディションがあり、 太鼓の真髄、自分の限界を知るべく 佐渡へと渡りました。
太鼓に人生をかける同期たちとの共同生活。 自分たちが食べるものは、田んぼで育てた米、 それも民族芸能が田畑を耕す時の労働歌から 始まったという本質を体感するため。 そして、日本で受け継がれてきた 和の芸事を学び、所作を身に着ける。 まさに「和の心」の真髄を知ることが 演奏に繋がることを知ったと言います。
生活だけでなく、やはり稽古も一流の厳しさ。 ひたすら太鼓を打つ「打ちっぱなし」と 呼ばれる稽古は、1、2時間ひたすら 太鼓を打ち続けるとか。 「鼓童と言えば」という曲が「屋台囃子」。 初めて経験する態勢での演奏が…。
前島さんがスタジオで披露してくれたのが 通称「腹筋太鼓」と呼ばれる 腹筋の途中の態勢のような座って 太鼓を叩く奏法。 秩父夜祭の山車で演奏するため、 立って叩けないことから始まったという なんともキツそうな姿勢での演奏方法です。 ケンキさん、伸太郎さんも数秒体験しただけで その厳しさを身に染みて感じたようです。
スタジオでは2曲を披露してくれました。 激しさと身体に響く音色に スタジオは熱気でいっぱい! 前島さんが和太鼓の魅力として感じる 木や動物の革といった自然素材で出来た楽器の 「ドン カッ」という単純な音だからこそ 深みのある音を追求したいという 想いを感じられる演奏でした。
現在、故郷・山梨に戻り、 プロ和太鼓ユニット「Hiten(ひてん)」に 所属し、演奏家としての活動と 身延町での太鼓教室での指導者として 新たなスタートを切りました。 お子さんからシニア世代まで 楽しく太鼓の魅力を教えてくれる教室です。 未経験者も大歓迎!とのことです。 興味がある方は、是非!
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