映画監督で旅人、絵描き、カメラマン、 ミュージシャン…と 様々な顔をもつ寺岡黙(もく)さん。 旅をテーマにした作品を作り続けています。 寺岡さんが自主制作したバルカン半島を旅する 映画『バルカンへ』が甲府で上映されるのを前に お話を伺いました!!
旧ユーゴ紛争のため、 難民としてノルウェーに亡命した ボスニア人作家・ベキムさんとの出会いは 寺岡さんがSNS上に投稿したコメントを ベキムさんの友人が見たことがきっかけでした。 ノルウェーの空港で初対面を果たしたとき、 ベキムさんは「本当に来ると思わなかった!」と 半信半疑で待っていたそうです。
ヨーロッパの南東部にあるバルカン半島は それぞれの地域にそれぞれの文化や宗教が 複雑に混在し、複雑な歴史があります。 旧ユーゴスラビア連邦のボスニアも 多民族多宗教国家で、ボスニア紛争では 25万人以上の死者が出ました。
ベキムさんは戦争により少年時代を破壊され、 “何か”を失ったような気持ちでいたそうです。 故郷に帰る旅では再会、出会い、危険… 川下りなど様々な体験がありました。 戦争は終わったけれど、人々の中には今も 見えない壁が残っていることを感じながらも 前を向く若者たちの情熱を肌で感じたそうです。
今月2月26日(日)甲府桜座で 『バルカンへ』上映会が開催されます! 監督スピーチをはじめ、寺岡さんと ミュージシャンによるセッションライブも開かれ、 旅の気分を味わえます。
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