今日ロックオンしたのは、不思議な音色を奏でる テルミン奏者 土橋加実(ますみ)さん。 音楽療法士を目指し、専門学校でエレクトーンを専攻していた頃、 シンセサイザーの授業で「テルミン」を学んだそうです。
1920年、ロシアの物理学者 レフ・テルミン博士が 発明した電子楽器『テルミン』。 何も触らず、空中で手を動かすと 音が出る摩訶不思議な楽器です。
土橋さんが演奏するテルミンは 小さな木の箱に電気回路が入っていて、 左右に金属が取り付けられています。 これは、微弱な電磁波を出す「アンテナ」。 同心円状に発せられる電磁波との距離・面積を 変えることで音階や音量を調節して メロディを奏でます。 右側の縦に伸びるアンテナは、音階、近づけると高音に。 左の横に出ているアンテナは、近づけると ボリュームが大きくなる仕組みです。
土橋さんがテルミンの世界に踏み出すきっかけとなったのが ロシアの民芸品・マトリョーシカの中に 電気回路が入っている『マトリョミン』。 その愛らしさに一目惚れしてしまったそう。
ボリュームは変えられませんが、 スイッチを入れ、手を動かすと 独特な音色を演奏できる初心者向けの テルミンなんだとか。
土橋さんは、ピアノのように鍵盤をたたいて 演奏する楽器と違い、音と音の間の 表現できない音を奏でられる所、 どこか懐かしさを感じる音色に魅かれていると言います。 実際に演奏している所を生で見ると 本当に不思議! 7月にはワークショップも開催予定なので 興味がある方は是非!
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