この地区は、三分一そば組合が休耕田をそば畑に替えていき現在では、農地の85%がそば栽培となりました。毎年8月中旬~9月上旬にかけてそばの花が咲き誇ります。
今年は17トンのそばの実を収穫。加工場では、まず乾燥機で水分量を30%から15%まで減らし、ふるいにかけて大小4段階のそばの実に仕分けます。同じ大きさに分けることで、そばの実の黒い殻を剥く脱皮作業がスムーズになるんだそうです。
新そばの精粉作業は御影石を使用した電動石臼機3台で行っています。1台につき1時間で2.5㎏から3㎏しか精粉できませんが、真っ白なそば粉が少しずつひかれています。石臼の摩耗が激しく1シーズンで取り換えることもあるんだそうです。
組合では、そばの魅力を発信しようと、そばの実を焙煎して作ったそば茶があります。中でも韃靼そば茶は、血液をサラサラにするルチンが豊富に含まれているため血糖値が気になる方にオススメ。
三分一湧水館のそば処は平日の昼間でも県の内外からそば通が訪れる人気店。タイミングが合えば、ガラス越しで職人がそば打ちをしている様子を見ることができますよ。
そばがきは、そば粉と水だけ作ったシンプルな料理ですが、1番そばの風味と香りが分かるをため、そば通は、そばがき食べて品定めをするんだそうです。またそばの刺身は、のしたそばを短冊状に切って茹でたもので、歯ごたえがあります。
三分一の新そばは、香りと甘みが強いだけでなく、粘りもあるため、十割そばでも切れないのが特徴。北杜市産の野菜を使った天ぷらと良く合いますよ。
組合では、お店から注文を受けてから精粉するので、お店では、挽きたて、打ちたて、茹でたての「3たて」のそばを頂くことができます。
バックナンバー