テレビ山梨番組審議会だより

第473回 番組審議会議事要録

開催日時
平成30年3月19日(月) 午後3時
開催場所
古名屋ホテル
委員の出席

委員の総数 8名
出席委員数 8名

【出席委員氏名】
今井  久 委員長
河西 八郎 副委員長
井上 康明 委員
長田由布紀 委員
小松万知代 委員
藤巻 宏和 委員
八巻佐知子 委員
杉森  純 委員

【放送事業者側出席者】
金丸 康信 社長
川村 文彦 専務取締役
原田由起彦 専務取締役
松田 俊幸 常務取締役
水石 和仁 取締役報道制作局長
平岡  豊 役員待遇編成局長
生山 裕晃 制作部専任部長
番組審議会事務局

番組審議会
審議事項
ウッティ発!「現代によみがえる昭和の日本」
  ~山梨で発見!奇跡のフィルム~
平成30年2月28日(水)19時~19時55分放送
審議、意見の概要
●90年前の動画のフィルムが発見されたことに非常に驚いた。全てのフィルムが復元できなかったのは残念だが、それでも快挙だ。

●視覚に訴える映像の力を改めて感じた。それを多くの方が享受できるテレビの強み、というものを感じた。

●映像の力を感じるテレビらしい番組だった。発見されたフィルムも綺麗で、番組自体を楽しむことが出来た。

●フィルムのクオリティーが高く、画質が綺麗なために、その時代の情景が生き生きと伝わってきた。

●時代背景としては昭和3年なので、関東大震災から5年経過で、第1次世界大戦の後の好景気から不況に落ち込んだ時期。昭和4年にはニューヨークの株式市場が大暴落し、世界大恐慌が起こった時期。1931年には満州事変が勃発しているので、こういったことも時代の世相としてもう少し説明したほうがよかったんじゃないかと思った。

●どう伝えるか、工夫された番組だったと思う。フィルム自体の価値、どうしてそこにあるのか、それと博覧会の内容、昭和3年という時代、その2つの方向で、14巻中6巻を復元できたことの意義、フィルム自体を復元する工程がよく理解できた。

●番組は、フィルムの歴史的価値をアピールして、目玉は、生きているマネキンの他、当時の風俗、車や歴史上の著名人、馴染みの商品、商標など幅広く紹介するだけでなくて、取材したカメラマンの2人の息子を登場させることでドラマ的な要素も盛り込んだ。本当に工夫された番組と感じた。


●フィルムの来歴、誰が持っていたのか、その人はどんな人だったのか、そこはちょっと話があってもよかったかと思った。

●窪田等さんのナレーションの見事さはさすがだ。番組のグレードがぐっと上がった。昭和初期のニッポンが見られるんだ、という期待度が上がって、番組を見ようという動機づけに繋がったと思う。

●映像を見つけたということだけでなくて、その後の取材の力とか、着眼点だとか、そういうところが素晴らしかった。

●様々な対比がうまく出来ていたところが一番印象に残った。

●番組には色々な要素が盛り込まれていて、最も伝えたかったことがよくわからなくなった、というのが正直なところ。色々なところで説明不足があって、もうちょっと説明があればわかりやすいのにと感じた。

●「貴重」とか「初」という言葉が多かったと思う。貴重だとは思うが、数が多い。1時間の中で、伝えたい内容、メッセージを整理、精査して出していく形もあるのではないか。

●冒頭から、たいへん貴重、国宝級、素晴らしい発見、世紀の大発見、映画史上の大発見、と連続技で続いてきた。本当に映像が綺麗で、見れば良さがわかる部分もあっただけに、もう少し控えめにしてもよかった。

●何より、このフィルムがあるということがUTYに寄せられたということが、日常の番組制作や取材活動で、地元から信頼されている証でもあり、素晴らしい事だ。

●OAの時間帯が家族3世代の時間で、おじいちゃんおばあちゃんも「子供のころはこういうことがあったんだよ」と話ができ、そういう意味で大成功だったと思う。

以上