■サイエンス基金受賞者による「なるほどサイエンス」■

平成13年7月13日 掲載

乳酸菌とプロバイオテックス


県工業技術センター 恩田 匠
(テレビ山梨サイエンス振興基金第10回受賞)

 「乳酸菌」という微生物をご存じでしょうか?乳酸菌とは、乳酸という有機酸をたくさん生産するバクテリアの仲間です。乳酸菌というと、ほとんどの方はヨーグルトなどの乳製品を連想されると思いますが、味噌・醤油、酒類、パン、漬物などあらゆる発酵食品の製造にも関係しています。
 また、乳酸菌は自然界にも広く分布しており、私たちヒトの腸内にもたくさんの種類が棲息しています。この乳酸菌がヒトのお腹の調子をよくすることは古くから知られていて、整腸剤として服用されてきました。
 最近の研究から、乳酸菌がより高度な保健作用、例えば抗腫瘍作用(制ガン作用)や免疫性の増強効果をもつことが分かってきました。このことから、乳酸菌やビフィズス菌をたくさん含む食品を食べることで、お腹の中によい乳酸菌を増やし、その保健作用で健康を維持しようとする考え方が、欧米を中心に浸透してきています。
 この考え方は「プロバイオテックス」と呼ばれ、日本でもいくつかの乳業メーカーから「プロバイオテックス」を積極的に導入した商品が製造・販売されるようになっています。