■サイエンス基金受賞者による「なるほどサイエンス」■

平成12年10月6日 掲載

材料市場を賑わすマグネシウム


県工業技術センター 八代 浩二
(テレビ山梨サイエンス振興基金第9回受賞)

 「マグネシウム」という材料をご存じでしょうか。  携帯用ビデオカメラなど、量産用家電製品のきょう体(ボディー)に使われ始めて約5年になります。最近では、自動車のステアリングやシートフレーム、ハイブリッドカーの部品にも使われ、その名を耳にすることが多いでしょう。
 マグネシウム材料は、実用金属中で最も軽量であり、強度や放熱性と言った材料特性にすぐれ、リサイクル性が高いことから、プラスチックなどの樹脂からの転換材として多く採用されています。
 マグネシウム合金部品の製造には、雄雌一対の金型の空間に金属を注入して製品を作る「ダイカスト法」が多用されています。製造時にはバリと呼ばれる欠陥が多く発生するため、仕上げ作業が多くなります。
 また、仕上げ作業時に発生する微粉末は爆発の危険があります。しかし、製造メーカーの努力により、これらのデメリットは克服され、多くの製品が市場に出回っています。
 マグネシウムは消費量の多い自動車産業に利用され始めてきました。今後、どこまで適用範囲が拡大されるか注目される材料です。