■サイエンス基金受賞者による「なるほどサイエンス」■

平成12年5月27日 掲載

産婦人科の超音波検査


山梨医科大学 深田 幸仁
(テレビ山梨サイエンス振興基金第9回受賞)

 医療機器の性能の進歩には目を見張るものがあります。産婦人科に関連したものでは超音波断層装置(一般的にはエコーと呼ばれる)を利用した検査が一番にあげられます。
 一般的に超音波断層検査というと、お腹にゼリーを塗って検査する方法が知られていますが、食事後で腸管内が充満しているときやガスが多いときや、肥満で皮下脂肪が厚いときなどには、超音波の通過がさえぎられ十分な情報が得られないことがあります。
 そこで、産婦人科領域では、これらの悪条件に左右されない経膣超音波検査法(超音波探触子を膣内に挿入する方法)10年ほど前から普及してきました。この方法が取られてから流産、子宮外妊娠および胎盤の位置異常などの診断がより確実になったこと、子宮体癌および卵巣癌の早期発見に有用であることなど、多くの情報を得ることができるようになりました。
 最近では、三次元超音波検査法(胎児をより立体的に映し出す方法)も一部の専門医療機関で行われるようになってきており、超音波機器は今後もさらに進歩していくと思われます。