テレビ山梨番組審議会だより

第523回 番組審議会議事要録

開催日時
2023年4月21日(金) 午後3時
開催場所
山梨県立やまなし地域づくり交流センター 大会議室
委員の出席

委員の総数 8名
出席委員数 7名
(書面の提出をもって出席 1名)

【出席委員氏名】
大塚 貴司  副委員長
大島わかな  委員
織田久美子  委員
弦間 正仁  委員
斉木 邦彦  委員(書面)
藤井 秀樹  委員
堀内 洋子  委員

【欠席委員氏名】
今井  久  委員長

【放送事業者側出席者】
原田 由起彦  代表取締役社長
金丸 康信   相談役
鈴木 淳郎   常務取締役
塩澤 充正   報道制作局長
横打  恭   編成局長
杉山  光   制作部ディレクター
番組審議会事務局

番組審議会
審議事項
「乾杯!ケンキのワインロード 挑戦の8ヶ月」
  
対象日 2023年3月21日(火・祝)
15時49分~16時45分
審議、意見の概要
●ワインの魅力や製造工程をわかりやすく伝えていた。地域の特産品の知識を深めるいい機会となった。

●番組の冒頭と結末の演出が番組内容と合わず違和感を覚えた。ワインが入っていない空のワイングラスを持って乾杯する姿も不自然だった。

●猛暑の中で大変な作業を体当たりで行ったケンキの姿に親近感を覚えたが、半袖シャツではなく、長袖の作業着でしてほしかった。半袖姿で畑仕事をする人は普通いないのではないか。

●ワインラベルを視聴者から募集したのは、盛り上げるのには良い取り組みだった。

●テロップが多用されている点が気になった。そのテロップの上にさらに上書きされているテロップにどういう意図があるのか理解できない。いかがなものか。

●ワイン完成を目指す8ヶ月間の体験、厳しさ、辛さを感じる。ブドウ作りの大変さ、難しさは良く聞く。しかし、この苦しさ、辛さを笑いに変え、乗り越えるところは、番組の意とするところかもしれないと感じた。

●ブドウ栽培とワイン造り全体へのケンキさんの関わり方については、映像からは正直物足りなさを感じてしまった。大事な作業があるときに月1回しか来ていないのかなという印象を受けてしまった。合間を縫って通っていたという説明が少し出たが、もっとそこを映像で出してもらいたかった。岩崎醸造の白石さんのプロの挑戦は感じられたが、ケンキさん自身の挑戦がもっとあると良かった。

●ワインを作る上で、最初にコンセプト・ストーリーを考えるという点も興味深かった。

●ケンキさんがジュースを飲んだとき、「全然甘い」と話していたが、「全然」の言葉の使い方が気になった。

●完成したワインの味について、別のソムリエの方に飲んでもらって、どんな風味なのか、味なのか、第三者の立場で評価をしてもらうと、客観性が出てよかったのではないか。

●「もっとワインのことを知りたい」と挑戦するワイン検定だが、なぜここで検定か、番組の流れにつながっていないように感じた。「私にできることは?」の問いかけに、「今年一緒につくってみますか?」と言われ、「えっ」と驚く場面に続いたが、最初からワインづくりを望んでいて、検定に合格しないと挑戦できない、そういう設定が自然なのではないか。

●連発される冗談やカラフルなテロップの多用が気になった。もっと落ち着いた雰囲気の方がワイン造りの苦労が率直に伝わってくるのでは。

以上