テレビ山梨番組審議会だより

第516回 番組審議会議事要録

開催日時
2022年7月15日(金) 午後5時
開催場所
古名屋ホテル  バンヤンツリー
委員の出席

委員の総数 8名
出席委員数 7名
(書面の提出をもって出席 1名)

【出席委員氏名】
今井  久  委員長
大塚 貴司  副委員長
織田久美子  委員
弦間 正仁  委員
斉木 邦彦  委員
藤井 秀樹  委員
堀内 洋子  委員(書面)

【欠席委員氏名】
大島わかな  委員

【放送事業者側出席者】
原田 由起彦  代表取締役社長
鈴木 淳郎   常務取締役
塩澤 充正   報道制作局長
横打 恭    編成局長
番組審議会事務局

番組審議会
審議事項
「TBSの番組について」
審議、意見の概要
■JNN及びTBS全般について
●TBSは伝統ある民放で、安定感がある一方、マンネリ化との戦いが課題になっているように思う。また、毎日のように安住アナが出演しているが、安住アナに続く看板アナが不在のようにみえる。
●TBSに限らないが最近のテレビ番組は、「開始時間が正時ではない」「CM前後で何度も同じ場面を流す」「番組内で1つのテーマを完結しないまま他のテーマに移る」など、すっきりしない番組構成が目に付く。視聴率競争が激しいからだとは思うが、各局とももう少し番組内容で勝負してほしい。

■ニュースについて
【Nスタ】
●事実を正確に伝えるという視点からは、ニュースの切り口はどの局も同様である。しかし民放であるから、慎重な姿勢を保ちつつも新聞の社説のように独自の解釈があってもよいのかもしれない。
●メインキャスターの2人がフレッシュで正統派、クリーンな印象。ニュースの解説は丁寧で、現場の記者からの中継も聴きやすく、的確だと感じた。

【サンデーモーニング】
●いわゆるリベラル派を集めているようなところがあり、報道が偏向していると感じることがある。また、最近は司会者と出演者の会話がかみ合わないことが目立っている。
●番組を若者に見てもらいたいという気持ちがあるのか、若い人を起用してはいるが定着はしていない。どういう切り口で起用したらいいのか試行錯誤しているのが見て取れる。

■情報番組について
【ひるおび!】
●KDDI大規模通信障害の社長会見について、ネットユーザーを中心に会見内容を評価する声が多くあったとのことだが、放送内容からそうは感じなかった。会見の中のどこを番組で取り上げるかによって視聴者の感じ方は全く違ってくるので、よく吟味した上で放送してほしい。
●司会者の柔軟さ、親しみ易さが変わる事なく心地良い。出演者の存在も効果あり、弁えあり、品格を感じて好ましい。森気象予報士の説明は、天気の仕組みを知る事が出来、表面的な天気予報でないところに、人が人に伝える温かさを感じる事が出来ていつも楽しみだ。

【がっちりマンデー!!】
●ポイント還元は誰もが関心のあるテーマであり、ユニークなものも数多く紹介していて、日曜日の朝にふさわしい情報満載の番組だった。一般視聴者やゲスト、マネージャーが個性を生かした情報を出しており、知らないことも多くとても役に立った。

■ドラマについて
【ユニコーンに乗って】
●「大人の青春が始まる!」のフレーズが気になり視聴したが、登場人物はほとんど20代、大人といっても40代のことらしく、次々と現れる若者の役柄に気持ちがついていけなかった。

【インビジブル】
●テンポがよく飽きずに最後まで見ることができた。話の展開も先が読めず面白かったが、題材が海外のドラマをまねているように感じた。

■バラエティ・その他について
【世界ふしぎ発見!】
●番組の構成が変わらず受け継がれ、時代を超えて番組が継続して放映されているのは嬉しい。これからも永く続いてほしい。

【バナナマンのせっかくグルメ!!】
●直接会って話すよりも、リモートでまず始めるというのは非常にユニークだ。多様なジャンルの店舗が対象となり、見ていて飽きない。方言で紹介するというのも面白い発想だ。何気なく名所が紹介されているのも良かった。非常に盛りだくさんで、細部まで工夫が凝らされた素晴らしい番組だ。

■メディア全般について(動画配信等を含む)
●若者がテレビを見ない。「つまらない」「見たいときに見たいものがない」「情報の垂れ流し」と批判的だ。テレビの地位が下落している。「動画の無力」である。まず重要なのは「いつでも、どこでも、欲しい情報が手に入る」であり、さらに重要なのは「誰もが、個人でも世界に情報発信できる」ということである。「動画の威力」である。これからのメディアは「動画の無力」と「動画の威力」を認識して新しいメディアを構築する必要がある。
●新聞購読者減少の課題を抱える新聞社がネットニュースに力を入れているが、収益の柱にはまだ育っていない。民放も動画配信でどう稼いでいくか、どのように広告収入を得ていくかが課題になっているように思う。
                               
以上