テレビ山梨番組審議会だより

第502回 番組審議会議事要録

開催日時
2021年3月15日(月) 午後3時
開催場所
甲府商工会議所 201会議室
委員の出席

委員の総数 8名
出席委員数 6名

【出席委員氏名】
中條  学  副委員長
久保嶋正子  委員
高橋 由美  委員
土屋 幸治  委員
豊前 貴子  委員
松谷 荘一  委員

【欠席委員氏名】
今井  久  委員長
向山富士雄  委員

【放送事業者側出席者】
原田由起彦 代表取締役社長
金丸 康信 相談役
鈴木 淳郎 常務取締役
松田 俊幸 常務取締役
水石 和仁 報道制作局長
山口 充洋 編成局長
生山 裕晃 報道部長
番組審議会事務局

番組審議会
審議事項
「スゴろく」
(東日本大震災の特集を中心に)
放送日 2021年3月8日(月)~3月12日(金)
16時45分~18時55分
審議、意見の概要
<東日本大震災の関連について>

●全国ニュースでやっているような津波の映像や当時の様子を語ってもらうというのではなくて、10年間がどのようにつながってきたか、つなげてきたかということがうまく表現された企画だった。まさに震災から10年というのは点ではなく、線でつながっていたんだという感じを持った。

●非常にコンテンツが手厚かったなと思う。何より今回見て、山梨県内もこれほど被災地に思いを寄せている人がいっぱいいるんだなと思った。非常に心強い感じがしたし、何よりもこうした報道を続けていくことが記憶の風化を防ぐともに山梨の防災を考えることにつながると感じた。

●東日本大震災と山梨のつながりについて様々な視点から切り取った特集になっていてとても興味深かった。
しかし、木曜日の音楽を通じての交流のところは音楽に関する2つの情報が盛り込まれていて少し分かりづらかった。2つの内容が最終的にコラボするのだろうかと思いながら見ていたが、結局関係ない内容だった。特に夕方は、何かほかのことをしながらの視聴者も多いので、情報番組内の短時間での特集の場合には内容を一点に絞って予測可能性を持たせた作りにしてもらった方が視聴者には理解しやすいのではないかと思った。

●山梨大学での鈴木教授を招いてのQ&ampA、これは特に山梨にスポットを当てて防災情報を取り上げていてとても良かった。津波のこととなるとどうしても山梨は大丈夫と、つい他人事のような気がしてしまうが、山梨にも断層があってしかも甲府盆地は氾濫を繰り返した柔らかい土壌の上に成り立っているので、震災の被害は大きくなりやすいということを明確に専門家に言ってもらうことで、震災の準備をしなければという気持ちになった。

●山梨には2つの活断層があり大震災が発生しても不思議ではないこと、甲府の地盤は柔らかく弱いこと、家屋が密集した住宅地やブロック塀の路地が多いことなど、地震に対する脆弱性が指摘されていた。水に関する地名のところは、かつての水害に関係する可能性があるので注意を要することも。災害に対する対策について専門家の意見をもう少し聞きたかった。

●3月11日の風の電話。これがとにかく一番印象に残った。

●アナウンサーが、我々も心を寄せることを忘れてはならないと言っていたが、見ている我々にもそのメッセージが伝わってくる構成だった。

<番組全体について>

●UTYの夕方の番組として馴染んで安定してきた、という印象を受けた。

●スゴろく中継隊がいろいろなスポット紹介してくれるのが楽しみ。

●司会のケンキさんは、山梨愛をほとばしらせての番組進行、最近では益々、山崎アナや小田切アナとの掛け合いも素晴らしく、正にこの1年で見事に「スゴろく」の顔になったと思う。
「スゴろく」は、地方のローカル局の夕方の番組として新たな方向性を見せてくれているような気がしている。今後も大いに期待して視聴したい。 

                               以上