テレビ山梨番組審議会だより

第500回 番組審議会議事要録

開催日時
2021年1月18日(月) 午後3時
開催場所
甲府市総合市民会館 大会議室
委員の出席

委員の総数 8名
出席委員数 7名

【出席委員氏名】
今井  久  委員長
中條  学  副委員長
久保嶋正子  委員
高橋 由美  委員
土屋 幸治  委員
松谷 荘一  委員
向山富士雄  委員

【欠席委員氏名】
豊前 貴子  委員

【放送事業者側出席者】
原田由起彦 代表取締役社長
金丸 康信 相談役
鈴木 淳郎 常務取締役
松田 俊幸 常務取締役
水石 和仁 報道制作局長
山口 充洋 編成局長
中込 雄貴 制作部ディレクター
番組審議会事務局

番組審議会
審議事項
テレビ山梨開局50周年記念番組
「ヤマナシエール」
放送日 2021年1月1日(金)14時30分~16時24分
審議、意見の概要
●1年の計を立てる元日にコロナの状況にもめげずに山梨で頑張っていこうというメッセージが込められた番組設定だと感じました。

●コロナ禍の真っただ中にあっても活動し続ける人たちを取り上げ、見る人たちに勇気と希望を与える番組となった。しかも放送を元旦にしたことは1年の始まりにふさわしい設定であった。

●全体を通じて、頑張る気持ち・心のよりどころ・つながる・絆・というキーワードを感じました。頑張っている子供の姿はコロナ禍の閉塞感の中でも、下を向かずひたむきに前向きに前に進むことの大切さを感じましたし、一つの取り組みが人をつなげ心のよりどころとなっていく。番組を見終わって、山梨県で頑張っている人にエールを送るというよりは、頑張っている人からエールをもらったという思いでした。

●コロナで影響を受けているのは全世界の全国民でしょうが、今回の番組のように悪影響を受ける中でも頑張っている県民を取り上げることによって、見ている人にもエールが送られたと思います。

●新春特番あるいは50周年記念特番という看板の大きさを考えると、ライブとまではいかないまでも、担当のアナウンサーとケンキさんとかがオンラインで掛け合ったりとか、テンポの変化があるともっとメリハリのある内容になって、見ている側も長時間でもチャンネルを変えずに見ることができるのではと思いました。

●子供たちが夢に向かってはばたく姿は、見ていてとても勇気づけられ、元気が出てきて、「エール」という題名にふさわしかったように思いました。一方で、大人の取り組みについては、コロナの影響が大きすぎて、見ていて苦しいというか、せつないというか、「エール」という題名がふさわしかったのだろうかと思いました。

●意図は十分伝わってとても好印象な番組に仕上がっていたと思いますが、一番重要な人物の選択がこれで良かったのか、統一感とか、もう少しコロナに対してシリアスな人材、命を守る分野などの人材がお正月番組とはいえ必要だったのではないかと思いました。

●こういう特別な人たちではなく普通の市井の人々、小学生や主婦、サラリーマン等の我慢や工夫、頑張りを拾ってもよかったのではないかとも感じました。また2時間という番組なので飽きさせない工夫がもう少し必要かなとも感じました。

●非日常的な社会の中に、暗の部分と明るい部分とそれぞれをうまくあぶりだせるようなという意味では、大変でしょうけどもう少し取材を重ねて市井の声を反映できるような真の県民がどういう思いでいるのかという番組作りができたら満点だったかなと思います。

●社交ダンスの子と、甲府工業の応援団、数検の女の子については、頑張っているからエールを送りたい、というような意図かと思いました。壁画とか、ミュージシャンとか花火師に関してはコロナに対して自分たちが頑張る、エールを送っているというようなニュアンスかなという風に感じました。その3つに関しては応援してあげたいというか、エールを送りたいというのが視聴者に届いて、みんなこれを見たら壁画も、花火もミュージャンも応援しなきゃなという風につながっていったらいいのかなと、その辺の住み分けを番組の中で出来たら、もう少しわかりやすかったかなと思いました。

                                      以上