テレビ山梨番組審議会だより

第498回 番組審議会議事要録

開催日時
2020年10月19日(月) 書面提出日
開催場所
書面提出のため会議場所は無し
委員の出席

委員の総数 8名
出席委員数 8名
(書面の提出をもって出席とした) 

【出席委員氏名】
今井  久  委員長
中條  学  副委員長
久保嶋正子  委員
高橋 由美  委員
土屋 幸治  委員
豊前 貴子  委員
松谷 荘一  委員
向山富士雄  委員

【放送事業者側出席者】
原田由起彦 代表取締役社長
金丸 康信 相談役
鈴木 淳郎 常務取締役
松田 俊幸 常務取締役
水石 和仁 報道制作局長
山口 充洋 編成局長
番組審議会事務局

審議事項
「スゴろく」
2020年10月5日~10月9日放送分
審議、意見の概要
<全体について>
○番組改編から早半年が過ぎ、ケンキさん、小田切さん、山崎さん他、ゲストの方の役割分担もはっきりしてきたように思います。

○番組開始から6か月がたち、当初はニュースが軽めに見えた構成も、他局の県内ニュースに引けをとらないボリューム、内容になったと感じる。コロナ対策に一定のメドがたち、出演者が多様になったのが大きいのだろう。番組スタートからコロナ禍で様々な制約に苦しんだと想像するが、番組開始前の番宣で、視聴者がイメージしたUTYの総力を挙げた番組に近づきつつあるのではないかと思う。

○Uバクウィークの内容について
コロナによってダメージを受けている飲食業を応援するという意味でも、とても良い企画だと感じた。

○ニュース担当の小嶋さん、西垣さんは硬い役割なのでともかく、情報番組担当のアナウンサーはどのアナウンサーも、お店の紹介は当然のこと、踊る大捜査線のパロディの小芝居や多彩なトークなどとてもキャラが立っていて、各コーナーの拡がりを感じさせた。

○ケンキさんとアナとのコンビネーションが良くなっていると感じた。
服装や、スタジオも秋を感じさせるセットになっており、季節感も感じた。

○芸人枠のコーナーの安定感
みほとけさんや矢部さんはやはり発言や対応がプロなので、とても安定感があり、限られたコーナーではあるが、面白いので継続していっていただきたいと思う。入ったことのないお寺の中の様子が見られたり、住職の話が聞けたり、山梨で秘密基地を自分たちで作るなど、コンセプトも楽しい。

○お寺巡礼の「御仏のぶらり巡礼の旅」は益々充実しており、ややもすると堅苦しいイメージになりがちな仏像の世界を、現代感覚に溢れたユニークな口調の解説や歴史秘話などを明るく上手に交えながら、身近な存在としてとらえ直しているところが、特に好印象で毎回感心させられる。

○米津キャスターによる天気情報は、相変わらず明るくて分かりやすく、とても良いと思う。引き続き、全市町村の天気情報を画面で見せるというやり方も続いていてこれもこの番組の天気情報の特徴になっている。最近県内をサイクリングしているとの話もしてくれて今後もどんどん山梨県に馴染んでもらい米津予報士ならではの天気情報、豆知識を届けてもらいたいと思う。


<「新型コロナ トビラの向こう」について>
〇山梨大学医学部付属病院の取り組みについて、世間はコロナ禍で起こっていることに注目しているが、その裏側で行われていた取り組みに注目したのは、素晴らしい視点だと感じた。医療機関が最初からいかに危機感を持って対応してきたかが良く理解できた。この取り組みの紹介は、タイトルである「トビラの向こう」によくマッチした内容だった。

○コロナ禍において、大変な想いをしてきている現場を特集したもので、これまでも病院、高校スポーツ、大学、観光、飲食業界の現場については、全国的に様々な報道がなされ、それぞれだいたいのことは知っていたつもりだったが、実際に県内の身近な現場で起こっている本当の姿をこうしてしっかりと伝えられたことが素晴らしいと思った。

○大学病院での取り組みが時系列に紹介されていて、その奮闘ぶりがよく理解できた。案内役の井上教授もわかりやすく説明してくれていた。山梨で中核となる病院での取り組みを見て、視聴者も安心したのではないか。        
ただ多くの県民の関心が高い話題だけにもう少し深く取材してもよかったように思う。

○「観光分野」は、これまでとはトーンが違ったタイトルであった。内容も、何か取り組みや挑戦というより、状況の説明に終始していた。特に、宿泊業に注目して取り上げていたが、Go To Travel など、様々な支援頼みであるという実情は理解できた。その一方で、「トビラの向こう」に関連した、何か独自な取り組みがなかったのが残念だった。
○これまでの経緯をなぞる構成となった感は否めず、「トビラの向こう」というコンセプトを踏まえると、もう少し未来に向けて焦点を当てた内容でも良かった気がした。

○いわゆるWITHコロナをどう生きるか、だんだん鬱積してくるストレスをどのようにクリアするか、これからまだまだ工夫が必要です。
番組で県内の店舗や企業などを取り上げて視聴者に訴えていくことがこれからも必要になると思うので、引き続き県内情報番組として、県内を応援する企画をお願いしたいです

○総合MCのケンキさんや日替わりコメンテーターがコメントに入る際も唐突感等がなくなり、ニュース枠としての統一感が増した。黒沢アナら他のアナも絡んで、目指していたであろう番組スタイルが確立してきたと思う。前半はエンタメ系、後半は日々のニュースをチェックできるニュース系とメリハリがしっかりついたので、さらなるブラッシュアップを期待したい。

○「独自ダネ」があると、ニュース枠全体がとても引き締まるとともに、視聴者も「勢いのあるニュース番組」として信頼を寄せると思う。

○月曜日後半のニュース冒頭、新型コロナウイルス感染者の発生を伝える速報がテロップで入ったが、本編では一切触れられなかった。追加の情報が入るまでに時間がかかるので、テロップ速報で十分という考え方もあるかもしれないが、生放送中に入った情報だけに、何も触れなかったのは違和感を覚えた。
以上